聖書預言の成就とクリスマス
 

聖書は、自分に当てはめて読む幸せな書です。
 聖書を読む人には二通りの人がいます。それはクリスマスについての考え方に現れています。歴史的なすばらしい出来事としてクリスマスを受け止める人と「私のために神がクリスマスを用意して下さった」、感謝の思いが溢れて、クリスマスを受け止める人です。あなたはどちらのタイプでしょうか。
 クリスマスの出来事に出会った羊飼いの立場に自分を置き換えて、聖書を読んでみましょう。すると羊飼いの体験したことがあなたの体験となり、あなたの人生に本当のクリスマスが実現します。あなたが羊飼いになった思いで、クリスマスの羊飼いの出来事を自分に当てはめながら考えてみましょう。

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羊飼いは、恐怖心の中で、神からのメッセージを御使いたちから聞きました。
羊飼いたちは、自然を相手に生活していました。いつもと同じ生活が出来た時、彼らは幸せでした。これからも一生同じ生活が出来る様、祈ったかも知れません。
 しかし不思議なことが起こりました。夜空が真昼のように明るく、しかも輝いた光が彼らを照らし出したのです。今まで一度も経験したことのない、雷よりもするどい光に出会いました。彼らの眠っていた宗教心が目覚めて彼らは恐れおののきました。
 西行法師は、明日会う楽しみを持って別れた友が、帰宅途中、雷に打たれて死んだ事を聞かされた時、不安でその心が破裂しそうになり、一切の希望を失い旅に出ました。
 今あなたの人生にも同じことが訪れようとしています。そしてあなたの眠っている宗教心は、潜在的に失われています。そして何かいつもと違う体験をした時、宗教心は目覚め、恐れを感じます。
キルケゴールという哲学者は、眠っていた宗教心が目覚めたとき「人間はすべての人が格子なき牢獄につながれている死刑囚のようだ。いつ自分に死刑が行われるかを、潜在的におびえている。」と書いています。
 しかし羊飼いたちは異常体験で恐怖心に目覚めたとき「恐れるな、すべての人に与えられる大きな喜びをあなた方に伝える。」と神からのメッセージを聞く事が出来ました。神が御使いを通して羊飼いたちに伝えられたメッセージとは、神と羊飼いたちが「私とあなたの愛」の関係となることでした。それが「あなた方のための救い主が生まれた」との知らせでした。
 教会は、この神からのメッセージをあなたに伝える天の御使いたちの役目を託されたところです。
あなたも神からのメッセージを「私とあなた」の立場で聞くことの出来る幸いを得ておられるでしょうか。


羊飼いたちは、御使いたちの歌うさんびの歌を聞いているうち、神からのメッセージを「私のため」と信じる、ふしぎな思いがその心の中に拡がって、信じてためす人となりました。
 恐れの心は、いつも信じられない思いの中から生まれます。「なぜ私に!?」との思いは、不安の闇を心の中に広げます。
 しかし羊飼いたちは、神からのメッセージを伝えた御使いたちが歌う、神をほめたたえるさんびの歌を聞いているうち、不安の闇に震えていた心に不思議な思いが差し込んで来るのを感じました。そこには不安も恐れもなく、御使いの歌うさんびの歌を、一生懸命に歌っているすばらしい変化を始めた自分を発見しました。
 さんびの歌は「愛の歌」と聖書は呼び、さんびの歌が歌われているその上に神の臨在があると聖書は教えています。それ故に神のメッセージを「私とあなた」の立場で聞く人は、どんな人でもさんびの歌がもたらす不思議な霊的な体験者とされるのです。不安や恐れがなくなり、神が私のような者をこんなに大切に扱って下さっているとの感謝の心までが、その心に拡がります。この体験を「心に光を受ける」と聖書は教えています。
 教会には、羊飼いにさんびの歌を歌って聞かせた、御使いたちのような人を神は用意して、あなたもさんびの歌を一緒に歌える」よう、あなたを待っています。その結果、あなたの心に「神のメッセージ」を私のためにと信じて実行する「信仰の力」の体験者となるでしょう。あなたも一緒に神をほめたたえるさんびの歌を、心から歌える人となりませんか?するとあなたの心の中に聖霊の働きが始まって、信じて行動して自身をもって生きる人生を歩む人とされるのです。


羊飼いたちは、大切な羊を御使いたちに託して、神が私の救い主として贈って下った御方を拝む幸せな人とされました。
 羊飼いたちは、神が何百年のあいだ繰り返し約束され、また御使いも彼らに教えた、救い主に会える町「ベツレヘム」に向かって走りました。彼らが自分のいのちよりも大切にしていた羊を御使いに託しての小さな旅でした。
 羊飼いたちは、御使いから聞いたメッセージに従っている間に、心の中にもうひとつの不思議な思いが生まれて来ることに気付きました。「救い主を拝みに行こう」と云う気持ちが湧き上がって来たからです。
 人間の宗教心は、ご利益を求めて出発します。しかし神をほめたたえるさんびの歌を歌っているうちに「信仰の心」となり、そして拝む心、感謝を捧げる心にと成長し始めます。
それは、人の心を育てる神の働きの結果です。

ある小さな町に、ひとりの男の子が生まれました。その男の子は10歳位の時、ローマ帝国によって迫害されていた教会の人々と出会いました。神さまが「私とあなた」と云う立場で、いつも神からのメッセージを聞いているうちにさんびの歌を皆さんと一緒に歌う幸せな生活を満喫できるようになりました。しかしその男の子も他のクリスチャンたちと同じようにローマ帝国の政治体制の下でひどい迫害の中におかれました。でもみことばとさんびと祈りの生活は、神を拝む幸せへと引き上げていきました。
 ローマ帝国はキリスト者たちの苦しみの祈りによって、イエス・キリスト様を神とする信仰の人、コンスタンチノスが皇帝となり、キリスト教は迫害を受ける宗教から国教となり、325年ニカヤにて皇帝が召集し、教会会議を開くと云う大変化が起こりました。
 そのニカヤ教会会議にミューラの教会の代表者として出席したニコラス牧師は、かつての少年の成長した姿でした。救い主を拝むと云うニコラスの生き方は、人々の賞賛するところとなりました。
この男の子こそ、後に聖ニコラス(サンタクロース)と呼ばれる、クリスマスを代表する人です。


 教会は、今日の時代の人々に対して、神から御使いの役目を託された人々の群です。
 もしあなたが羊飼いたちと同じ心をもって教会の門をたたくなら、あなたは神からのメッセージを個人的に受け、神をほめたたえながら信仰の心をもって実践できる力が聖霊によって注がれ、救い主を拝む心で、人々に神のみことばは、御使いから聞いたとおりであったと、喜びをもって人生を歩む人とされます。
あなたのために無力な赤ちゃんとして生まれた救い主なる神は、その持っておられる神の愛、神の真髄、神の能力をあなたのために提供してくださる神なのです。
クリスマスこそ、この神を拝む人でありますように祈ります。
 

【 あなたへお送りする聖書のみことば 】
きょうダビデの町で、あなたがたのために、救い主がお生まれになりました。
この方こそ主キリストです。
―  ルカ 2章 11節 ―
心に楽しみのある人には、毎日が喜びである。
―  箴言 15章 15節 ―
神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。
それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。
―  ヨハネ 3章16節 ―
みことばについて
 
 

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