高いビジョン

 キリスト教ラジオ放送局の宣教師として、フィリピンで働いていたブラザー・ディビットは、共産圏中国の地にいるクリスチャンたちのもとには、キリスト教信仰にとって“かけがえのない聖書”が彼の予想を遥かに超えて少ないことを知って、祈る人となりました。
 祈りの中でブラザー・ディビットは、その聖書を中国の人々に贈る働きが、自分に与えられているビジョンである事を知りました。
しかし、共産圏中国では、「自由に聖書を手渡す事」が重大な政治的犯罪として取り締まりの対象となっていました。
 ビジョンの与えられた人は、いつでも不思議な、人にはない知恵が湧くものです。
ディビットに沸いた知恵は、ビルマの友人たちに聖書を預かってもらい、彼らによって中国の国境を越えて搬入する事でした。
 ところが社会主義国ビルマでの外国人滞在期間は24時間に限られている為、友人とも連絡する事が不可能である事が判明しました。
思い余ったディビットは、フィリピンのビルマ大使館に、田舎の友人と会うための連絡を頼んだところ、72時間(3日分)のビザの発行が一時的に、しかも突然決まり「あなたが第1号です。」という話でした。
喜んだディビットがビルマの友人のところへ行き聖書を託し、友人は山々を縫う様にして、中国のクリスチャンたちのもとに聖書を送り届けるルートを開拓する事が出来ました。
 現代人は、知恵を求めています。神からビジョンを受けた人々は、神から知恵をも受けて、新しい道を開く人々です。
あなたは、知恵の泉を持っていますか?
神から受けたビジョンは、挫折を乗り越える知恵によって、人々の必要を満たす人生となります。
 
【 あなたへお送りする聖書のみことば 】
私は世の光です。
わたしに従う者は、決して闇の中を歩むことがなく、いのちの光をもつ。
― ヨハネ 8章 12節 ―
あなたの神主が、あなたの行く所どこにも、あなたとともにいる。
― ヨシュア 1章 8節 ―
わたしは心優しく、へりくだっているから、
あなたも私のくびきを負って、わたしから学びなさい。
― マタイ 11章 29節 ―
みことばについて
 
 
 学園闘争の終結とともに、日本の社会の中に相互信頼を認めない、個人至上主義が大流行しました。
キリスト教会も例外でなく、共通した“希望ある目標”は、どこにも見出す事が出来ない時代となっていました。
 そのような時、志のある数人の牧師たちは、1980年にビリー・グラハム博士を日本に招いて、全国のキリスト教会が「日本の救い」のために立てようと、‘80ビリーグラハム国際大会全国実行委員会を結成しました。
 この働きを進めるための動機付けとなる“キャッチフレーズ”などのために、白井公郎牧師と2、3の牧師は、神戸の舞子ビラに集まって、祈りに専念しました。その日、明石海峡には、台風を予告するかのような大きな波がうねりとなって、漁船も足止めされるほどでした。
祈りも終わり、台風の去った舞子の浜は、大波のうねりのために、全てのゴミも押し流されて「きれいな浜」となっていました。
それを見て、日本のキリスト教会に始まる美しい一致の働きは、いろいろな「ゴミ」のような考え方を押し流してしまう「宣教のうねり」として“キャンペーン”して行く事になりました。
 力の無い牧師たちの心の中に起こされた「全日本に宣教のうねりを!」とのビジョンは、様々な妨げを乗り越えて、まず沖縄での野球場で一杯の人々が集められる「宣教のつどい」となり、以後、福岡平和台球場、広島、そして大阪日生球場、名古屋県民大ホール、ジャンボ観覧席まで超満員となった最後の後楽園球場にと人々が集まり、「キリストを救い主として信じる」とカードに記帳した人は、1回で7千人に及びました。
 全能の神が始められる働きとして目覚めた人々には、神があらゆる事柄の中に励ましを与えて「神が実践される」と信じる心を育てて下さいます。‘80ビリーグラハム国際大会は、その一つの証しでした。
 小さなことの中にも、全能の神は、イエス様を信じる人々の心の中に働いて、実践させて下さる「アーメン=真実な神」との出会いをあなたはご存知でしょうか。
 
【 あなたへお送りする聖書のみことば 】
何事も自己中心や虚栄からすることなく、
へりくだって互いに人を自分よりすぐれた者と思いなさい。
― ピリピ 2章 3節 ―
あなたのみことばは、私にとって楽しみとなり、心の喜びとなりました。
― エレミヤ 15章 16節 ―
あなた方のうち二人が、どんな事でも地上で心を一つにして祈るなら...。
― マタイ 18章 19節 ―
みことばについて
 
 
 キリスト教会の歴史の中でも、最高峰の人物として知られる、使徒パウロは、キリストを体験する以前は、自己主張のために、それが例え“人を殺す”結果になったとしても躊躇することのない冷たい人間でした。
 けれどもキリストを体験したとき、その心は生まれ変わるとともに、その生き方も180度方向転換させられ「使途パウロ」と呼ばれる人となりました。
一人でも悩み苦しむ人のいることを知る時、どんなに遠くに居る人であっても、心に架けてあげれる、愛の人生を歩きました。
そのパウロが世界中の人々の救いのために、先ず「ローマに住む人々に、キリストを伝えたい。」とのビジョンを抱きました。 何度も生死を脅かされるような危機をも喜んで乗り越えて、遂にパウロがローマに到着したところは、ローマの刑務所でした。
 しかし使徒パウロの心に与えられたビジョンは、まず“ローマの獄中”にいる人々の心にキリストを体験させる事から始まり、その数はローマ皇帝の親衛隊の人々だけでも1万人を超えるほどになりました。
神から与えられたビジョンに生きる人々にとって、反対や妨げは逆に愛の心を深める働きとなったことを、使徒パウロは「神を愛する者のために、神はともに働いて、万事を益と代えられる」と言っています。
 あなたの人生を支えるビジョンは、神なるイエス・キリストを心に受け入れる時、体験するものです。
そのために、イエス様は今日もあなたに「あなたのビジョンは何ですか?」と問い掛けておられます。
 
【 あなたへお送りする聖書のみことば 】
何事でも神のみこころにかなう願いをするなら、神はその願いを聞いてくださる。
― ヨハネ第1 5章 14節 ―
「だれが、われわれのために行くだろうか」と言っておられる主の声を聞いた。
― イザヤ 6章 8節 ―
あなた方は世の光です。山の上にある町は隠れることが出来ません。
― マタイ 5章 14節 ―
みことばについて
 

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